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 山姥 

オバケ度…
60〜80%
特定状況で「出る」  ? 相手無差別に「出る」   ○
会話は不可  × 独自の論理   ○
異形の姿   ○

新種の登場か?

山姥は、深山にいる老女、鬼女である。白髪を振り乱し、ほぼ必ず醜い。怪力であるとか、人を取って食うとかのバケモノ系の特徴のほかに、富や福をもたらす、田畑の作業を手伝うなど、神様精霊系の特徴があることも多い。日本全国に満遍なく分布するとされている、古い妖怪である。

20世紀も終わりになって、山姥に年齢の若い亜種が出た。特に、東京の渋谷周辺に多く出没するとされている。目撃件数は、1999年の夏あたりがピークで、最近はあまり見られないようだが、かなり固体数が多かったので、休日に都会の盛り場へ行けば、ひょっとすると、まだ目撃できるかもしれない。亜種の特徴は、年齢が若いことのほか、山から都市へと住処を移動したこと、容貌と衣装がかなり周到な演出による「おしゃれ」らしいことなどである。




特に、不思議な形態の厚底の履物を常用し、髪を脱色し白髪に近い色に変え、肌色を日焼けサロンで濃くしていること、唇と目の周りを白く塗っていることなどが興味をそそる。手の爪に絵を描いていることも多い。それらの呪術的な意味は不明である。一説には異性をひきつけようとしているのだと言われるが、とても効果があるとは信じられないので、きっと何か別の意味があるのだろう。

一般の人間との接触の機会が少ない点は、伝統的な山姥と同じである。会話は困難だということだが、なんとか機会に恵まれた人たちの証言では、見かけはバケモノじみているが、中身は「けっこうフツー」「でもなんか変」であるらしい。

形態の類似によって、「山姥」と呼ばれているが、本当に伝統的な山姥と何らかの関連があるかどうかも確認されていない。また、突然数が増えたり減ったりした理由もまったく不明である。

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