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 たぬき 

オバケ度…
20〜60%
特定状況で「出る」  ? 相手無差別に「出る」   ?
会話は不可  × 独自の論理   ×
異形の姿   ○

化けるといえば、たぬき。

狸は化ける動物の筆頭株だ。数えたわけではないが、他に化ける動物が狐、猫、いたち、ねずみなどいる中で物語への登場回数は狸が一番多いのではなかろうか。

狸の得意技は姿を変えることだ。人間に化けていたずらをする。人間のふりをして宴会に紛れ込みごちそうをちょうだいしてゆく話なんてのが思い浮かぶ。狸は雑食性なので宴会料理は何でもいけるはずだ。こういうのは里へ下りてきた古狸に食べ物を取られた人の話から連想した物語かもしれない。

狸が化けるときには葉っぱを一枚頭の上に載せて、ぴょんと宙返りをする…という図が浮かぶ。きっと子供の頃に何かのアニメーションでそういうのを見せられたのだろう。これでは化け物というより、マンガである。柏かなにかに葉っぱの種類が特定されていたかもしれないが、記憶にない。





そのほかに狸の行動としては、月夜に宴会を開き腹鼓を打つというのが思い浮かぶ。これは
♪ショ、ショ、ショジョジ、ショジョジの庭は
 つん、つん、月夜でみんな出て来いこいこい♪
の童謡から来るイメージに違いない。ショジョジというのはお寺の名前で、たしか証誠寺みたいな字をあてるのを見たような気がする。でももしかしたら猩猩寺と書くという可能性もなくはない。大酒飲みの集会を「猩猩講」というではないか。

どこにでもある、腹の出た狸が笠をかぶって徳利を下げた置物。あの置物のせいで、狸がみな出腹になってしまったのか、それとも置物以前から狸はあの形で描か れていたのだろうか。本物の狸とは似ても似つかないが、愛嬌のある、よくできた姿だ。しかし、あの置物のせいで日本の狸のイメージがすっかり類型化してし まった罪は重い。

このほか、東京銘菓「ぽんぽこ」のコマーシャルも狸のイメージづくりに一役買っているだろう。

♪ぼくはぽんぽこ人気者、お腹を抱えてぽんぽこぽん♪

小さい頃からテレビ画面で見続けているため、「ぽんぽこ」を売っている場所を通り過ぎるとき必ず頭の中でこのCMソングが鳴ってしまう。ワンコーラス全部 鳴らないと収まらない。CMソングでは文明堂の熊のラインダンスやハトヤの電話番号の印象も強いが、狸とは全然関係ないのでここでは深入りしない。

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