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おばけの条件

おばけには、共通する性質がある

ある冬の日、ぼんやりと色々なオバケを思い浮かべていて、全体に共通する性質がいくつかあることに気がついた。書き出してみると、なかなか面白い。我ながらよくできている。私はこれを「おばけの条件」と呼ぶことにした。

どんなオバケでもこれらの性質を必ず全て満たしているというわけではない。しかし伝統的なオバケの多くが、こういう性質を持っている。たったの5項目だが、オバケという存在を解き明かすカギとなる性質だと言えるだろう。

これは私が独自勝手に考えたものなので、民俗学などの専門家の意見とは違っていると思う。でも全然気にせず、ここに、その5条件を発表する。



これが、おばけの条件だ!

条件一 オバケの「出る」シチュエーションは決まっている。
橋のたもと、柳の木の下、古井戸、丑の刻…。伝統的なオバケだけでなく、新しいオバケにも決まったパターンで出るものがとても多い。


条件二 オバケは「出る」相手を選ばない。
たまたま条件の合う場所へ適当な時間に行ってしまった人がオバケに遭遇する。つまり、オバケを避けようと思えば、そういう状況に身をおかなければよい。

条件三 オバケとはコミュニケーションが取れない。
オバケは勝手に出て、勝手に何かをして去って行く。こちらの都合は全くおかまいなしだ。「いそがしいんで後にしてください」と頼んだりはできない。

条件四 オバケは独自の論理で行動する。
なぜ出るのか。なぜおどかすのか。なぜ突然背中に乗るのか。なぜいつまでも皿を数えるのか。オバケの考えは理解しがたい。

条件五 オバケは異形である。
オバケは日常出会う人々や動物と区別できるような、奇妙な形をしている。出会った当初は人の形をしているオバケもいるが、正体をあらわすとやっぱり異形である。

おばけみたいな人間もいる

さて、その後、一般の人間の中にも、オバケの条件をかなり満たしている人がいることに気がついた。一般人におけるオバケ度の高低が一体何を意味するのかは不明である。今後の研究課題とするつもりだ。

しかし、とりあえず、簡単なチェック項目を用意したので、自分や周囲の人たちがどの程度オバケ的か調べてみてほしい。中には本物のオバケが人間に化けている例もあるかもしれない。昔から狸や狐は人に化けていたずらをするというではないか。

面白い事例があったら作者まで、ぜひご報告いただきたい。いただくメールから判断するに、「おばけずかん」の読者の中には、かなり高得点の人が多いようだ。コレは一体どういうことなんだろう…?

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